総合診療医としての幅広い臨床力の育成
(対象:後期研修医、臨床系大学院総合診療医コース:総計2年~2年半程度)
- ・実地的総合臨床教育(半年〜1年間)
- 九州大学病院総合診療科と小児科、救急救命救急センター、小児救命救急センターと連携しながら、内科初期診療、一~二次救急診療を集中的に研修します。
- ・総合内科における長期ローテート研修(1年~1年半)
- 九州大学の3つの総合内科(病態修復内科・病態機能内科・病態制御内科)を各々6ヶ月、計2総合内科以上を研修する徹底した総合内科教育を実現します。
包括的地域医療リーダーとしての素養を研く「ヘルスサービスリサーチ」の修得
(対象:後期研修医・臨床系大学院・インテンシブコースの医師)
- ・「良い医療を作るため」のヘルスサービスリサーチ(Health Service Research )の理論教育(対象:コース全員:年1回3ケ月間程度開講)
- ヘルスサービスリサーチ」とは、医療を科学的視点から包括的に評価・分析し、医学、社会学、人類学等の学際的視点から研究することによって、医療の質の向上を目指す学問です。高齢化社会を取り巻く患者を軸としたコミュニケーションの機能と可能性、公正で効率の良い医療システムの構築のあり方、など総合診療医に必要な「ヘルスサービスリサーチ」理論の基本を教育します。
- ・心療内科・環境医学・老年医学・リハビリテーション医学によるヘルスサービスサイエンスの実践的教育(対象:後期研修、臨床大学院、インテンシブコースの医師 ※期間は個別に対応)
- 豊富な実績を有している九州大学心療内科で、様々なケース・スタディを通して患者の問題を解決する能力を培います。環境医学分野では、久山町研究を基礎とした疾病の疫学研究、老年医学分野では、九州大学周辺住民を対象とした予防医学の先端研究例を教育します。また、リハビリテーション科においては高齢者の残存機能を尊重し、機能回復を図る現場を研修します。
領域別専門医ならびに総合診療医の相互移行などのキャリアパス支援も含めた柔軟性あるプログラム
本コースには、あらゆる領域の専門医を目指す医師も受け入れます。例えば後期研修医の場合、残りの研修期間は専門医取得のための研修期間とし、取得までに必要な臨床研修を、研修期間延長も含めて該当する専門分野で決定します。また、臨床系大学院総合診療医コースに所属すれば、総合診療医臨床研修期間を挟んで大学院担当部局において研究を行うことにより、博士課程を修了できます。